(IFFT 2002 出展作品)
ドーンと構えているこの椅子。
実は、我が家にある、私の自慢の作品。
もう、かれこれ一昔前のこと。
(社)日本インテリアデザイナー協会(JID)による企画
『My Chairを創るin 上海』
こんな楽しい企画に参加してみました。
しかも、プランを練り上げるところから。。。
・ インテリアにとっても興味がある。
・ 椅子のデザインがしてみたい。
おまけに、
・ 上海にも行ってみた~い。
こ~んなワガママな夢が全て叶う、魅力あふれる豪華で、何とも贅沢な企画。
有名な家具・椅子のデザイナーの方々が講師となって、
毎週行われる愛情たっぷりの授業も見逃せないものでした。
・ 人間工学の勉強をする。
・ 椅子の図面を作る。
・ 模型を作る。
・ 上海の工場の家具職人さんに丁寧に作ってもらう。
・ 上海で自分の作品の出来具合をチェックする。。。
大御所の家具・椅子デザイナーの方々が直接、図面に線を引くところから丁寧に教えてくださる、またとない機会。
モノは正面から見る美しさだけではなく、横や後ろ、いろいろな角度から見ること。
基本中の基本ですね。
椅子のデザインだけではなく、
モノの見方(考え方)、一つひとつの教えが勉強になったこの時期。
とっても幸せで、贅沢なひとときでした。
写真:石川尚 ((株)タチカワブラインド『My Chairを創るin 上海』展にて)
そうして数ヵ月が経ち、出来上がったのが、やや大きめの、この黒い椅子。
作品名:Shanghai Comfort Chair
(上海で作ってもらった大事な椅子、座り心地の良い椅子にちなんで)
コンセプトは、シンプル、スタイリッシュ、シック。
ちょっと欲張りすぎのコンセプト。
ゆったり、安心できる座り心地を意識し、「和」「洋」のテーストも織り交ぜたこの椅子。
ただいま、我が家で鎮座しています。
ブラックフォルムが落ち着いた雰囲気を醸し出し、
不思議と、どんなテーストの部屋にもしっくりくるところがお気に入り。
この大きな椅子。
上海から到着後、東京銀座にある(株)タチカワブラインドにて展示会デビューを果たしました。
その様子はAll
About(オール・アバウト)のこの記事で。
http://allabout.co.jp/gm/gc/41012/2/
人に見ていただいて、評価をもらう。
これも大事ですね。
作り手となったとき、初めて、使い手のことが分かる。
椅子であれば、座り心地。
モノであれば、使い心地。
デザインも大切。
でもその前に、人が触れたり、感じたりするときの、心地良さ、これがとっても大事。
作品を創ると同時に、そんな想いも学ばせていただきました。
現在は、インテリア雑貨インポーターという役柄。
このときの、こうした学びを大切にしつつ、
ワクワク、ドキドキするインテリアイテム、デザインアイテムを世界中からご紹介したいと思っています。